童謡の里 龍野 碑巡り

1「御風山 春色」の歌碑

形見とてつたなき影をうつし絵に残すやにしの山のはの月

■所在/龍野町大手 法雲寺本堂前
■建碑/昭和31年3月

法雲寺七世の住職釈双吟驪ナは、俳号を御風山、春色、双吟堂ともいった。春色は、談林派の西山宗因に師事し、同門の西鶴とは親交があり、元禄3年ごろ、法雲寺で西鶴を招き句会を開いている。元禄5年、春色は俳諧入門書ともいうべき「移徙抄」(わたまししょう)を出版したが、その跋文を西鶴が書いていることから、その交わりの深さを窺い知ることができる。また、芭蕉とも深い交わりがあったようである。

2「三木露風」の歌碑と筆塚

松風の清きみ山にひびきけり心澄むらん月明らけく

■所在/龍野町大手 如来寺本堂前
■建碑/昭和41年9月20日

如来寺は三木家の菩提寺で、露風が墓参のとき、東山賢光住職の求めに応じて作った短歌である。如来寺は山号を松龍山といい、山号に因んだ歌となっている。露風が没して2年後の昭和41年9月、仲子未亡人を迎えて除幕された。筆塚には、露風愛用の筆十本が納められている。
正面山門の手前左側に藩の祐筆大谷幽香(本名孫三郎)の紀恩碑がある。明治12年12月門弟たちによって建てられたものである。

たつの市の文化紹介『たつのへようきたったなぁ』
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