童謡の里 龍野 碑巡り

15「永富撫松」の漢詩碑

藍をもみたる山色望み迢遙爽気衣に生じ払えども消えず一寺一楼都べて画に入り煙に埋もれ雨に没れて南朝に似たり

■所在/龍野神社石段中腹左上
■建碑/昭和34年3月8日

永富撫松は、元治元年(1864年)揖保郡揖保川町新在家の豪農の家に生まれた。名は敏夫といい号を静軒、靖軒、撫松といい、鹿島建設会長であった鹿島守之助の実父である。漢詩を好み、藩儒を中心に漢詩の同好者で作っていた淡水吟社の有力メンバーであった。
碑文の漢詩は、明治29年5月8日、早朝雨を冒して聚遠亭に上ったときの漢詩といわれている。

16「西村旅水」の句碑

ここらより杉の匂ひやほととぎす

■所在/龍野神社石段中腹左下
■建碑/昭和45年5月

西村旅水は、名を豊といい、龍野の人でホトトギスに属し、龍野「いひほ」句会の幹部会員であった。初心者の会「たのしみ句会」や長生会(老人会)の指導に努めた。初心者の指導に尽くして俳句愛好者を育成した功績は大きい。
この句碑はこれらの会員によって建てられた。昭和48年、81歳で没した。

たつの市の文化紹介『たつのへようきたったなぁ』
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